お盆の終わり。
ご先祖様をお見送りする「送り火」が終わって、ホッと一息ついている頃ではないでしょうか。
お墓参りで賑わった後のお墓を見て、
「お盆明けのお墓掃除はいつ行けばいい?」
「枯れた花やお供え物はどう片付けるの?」
そんな悩みはありませんか?
ご覧いただきありがとうございます。
大湯石材店の横山です。
送り火の翌日がいいのか、数日後でもいいのかは、地域によっても異なります。
この記事では、青森をはじめ東北地方での一般的な時期や、お盆明けのお墓掃除・片付けの正しいマナー、具体的な手順をわかりやすく解説します。
「誰にも聞けなかった…」
そんな疑問を解消し、気持ちよくお盆を締めくくるためのお手伝いができれば幸いです。
とはいえ、全部を完璧にやらなければならないわけではありません。
お盆の準備やお墓参りも暑くて大変ですから、できるところだけでも十分です。
要点は以下の2つです。
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お墓に急ぎ修繕が必要な箇所がないかを確認すること
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周囲にご迷惑をかけるような形で供物を放置しないこと
少しでもこの記事の内容がお役に立ちましたら幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
【お盆明けのお墓掃除はいつがベスト?】
お盆明けのお墓掃除は、送り火が終わった翌日から数日以内に行うのが一般的です。
帰ってきてくれたご先祖様に感謝の気持ちを込めて、お参りと片付けを行います。
多くの地域では8月16日が送り火の日となっており、青森県や東北地方でも同様に、17日以降に片付けを始めるご家庭が多く見られます。
ただし、地域や菩提寺によっては日程や風習が異なる場合もあるため、迷ったときは地元の方や菩提寺に確認すると安心です。
【片付け前に知っておきたいマナー】
・他家のお供え物や花には触れない
・掃除や片付けの前に、合掌してご先祖様に感謝の気持ちを伝える
・墓石に洗剤を使う場合は、中性洗剤を薄めて使用し、しっかり水で流す
・金属たわしや硬いブラシは墓石を傷つける原因になるため使用しない
片付けや掃除も大切な供養のひとつです。気持ちを込めて丁寧に行いましょう。
【お盆明けお墓掃除の手順】
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枯れた花や供物を下げる
食べられる物は持ち帰り、傷んでいる物は処分します。 -
花立・香炉をきれいにする
花立の中の水や花くずを捨て、内側をスポンジで洗います。香炉も灰を入れ替えると気持ちがいいです。 -
墓石をやさしく洗う
柔らかいスポンジで水洗いし、汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めて使用します。洗剤を使った後は必ずしっかり水で流します。 -
周囲の掃除
墓石まわりの雑草や落ち葉、ごみを取り除きます。
【お供え物や花の正しい処分方法】
・食べられる物:家族でいただくのが一番の供養です。
・傷んだ物や食べられない物:塩で清めてから可燃ごみとして処分します。地域によっては土に埋める、お焚き上げをお願いする場合もあります。
・盆提灯・飾り:翌年も使う場合は清掃後に箱にしまって保管。初盆で使用した白提灯はお焚き上げや自治体の規定に沿って処分します。
【害虫・カラス対策と掃除後のチェック】
お盆明けは、供物の腐敗や残り香により虫やカラスが集まりやすくなります。供物を放置せず、早めに片付けることが大切です。
掃除後は、墓石や外柵にひび・欠け・傾きがないかを確認しましょう。
異常があれば、早めに石材店に相談することで、大きな修繕費用を防げます。
大湯石材店でお墓を建てられたお客様には、お墓に無料アフターサービスのあんしん点検結果ハガキを設置しております。参考までにご覧ください。(お直しのお見積りは無料です。)
【まとめ】
お盆明けのお墓掃除は、ご先祖様をお見送りした後の大切な供養のひとつです。送り火の翌日から数日以内に、感謝の気持ちを込めて丁寧に片付けましょう。
また、お墓の状態を定期的に確認することで、次回のお参りも気持ちよく行えます。地域の風習を大切にしながら、年末やお彼岸前の掃除にもつなげていきましょう。
あとがき
余談ですが、お墓のご相談をいただくお客様から、
「若い人との交流がないから…」というお言葉をいただくことがあります。
きっと、今までお墓を守ってきた世代も、これから守っていく若い世代も、
お墓についてうまくコミュニケーションが取れないことも少なくないのでしょう。
私自身も、30代なのでどちらかといえば若い世代の立場です。
親世代からお墓のことを詳しく教わる機会はあまりなく、
いざというときにどうしたらよいか、わからないことも多いです。
だからこそ、こうしたブログを通して検索すれば知ることができ、
困らずに行動できる人が増えたらいいなと思っています。
「お墓のこと、家族にどう伝えたらいいかわからない」
「どう教えたらいいのかわからない」
そんな声を耳にすることがあります。
若い世代はお墓のことにあまり興味がないかもしれません。
その結果、教えてもらえず、わからないまま大人になってしまい、
いざというときに戸惑ってしまうこともあります。
そんな状態が少しでも良くなるように、
「これって、こうやればいいみたいだよ。よくわからないけど…」
そんなふうに、わからないながらも供養を実践できるように、
サポートできる記事を書き続けていければと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。