「お墓の線香を立てる砂が少なくなってきたな…」
「「お線香の砂が固まってうまく立たない…」
「線香の燃え残りが混ざってお墓の砂が汚れてきた…」
というお悩みごとはありませんか?
ご閲覧いただきありがとうございます。
大湯石材店の横山です。
お墓の香呂(線香立て)の中に入れる砂は、お墓参りの際にとても大切な役割を果たします。
今回は、お墓の線香立てのタイプの紹介、その「香炉砂」の選び方から、どこで手に入るのか、交換時期の目安、交換方法まで、石材店のプロが分かりやすく解説します。
あなたの香呂は「砂が必要なタイプ」ですか?
お墓の香呂には、主に2つのタイプがあります。
砂を使うタイプ
- お線香を立てるために、香炉の中に砂や灰を入れるタイプです。
- 定期的な砂の交換やお手入れが必要です。
砂を使わないタイプ
- 香炉の穴に直接お線香を挿し込むタイプです。
- 砂を入れる必要はありませんが、お線香の燃え残りが詰まらないよう、こまめな掃除が必要です。
失敗しないお墓の香炉砂の選び方
香炉砂を選ぶ際は、以下の3つのポイントを参考にしてください。
1.清潔感
白い砂は、お墓全体を明るい印象にします。取り替えたてはさっぱりとした清潔感があり、気持ちよくお墓参りができます。一方、お墓になじむグレー系の砂は、使った後の汚れが目立ちにくい特徴があります。
2.安全性と水はけ
お線香の火を扱う場所なので、熱に強く燃えにくい材質を選びましょう。
また、雨が降っても水がたまらないよう、水はけが良い砂を選ぶことも大切です。砂が水を吸いすぎると、お線香の火が消えやすくなるだけでなく、香炉の内部にコケやカビが生える原因になります。
3.粒の大きさ
お線香を立てるにはある程度細かい方が立てやすいのですが、あまりに「灰」レベルまで細かい砂を選ぶと、風で飛んだり、雨水などで周りへ弾けたりして、お墓が汚れやすくなります。
よって、お仏壇用の香呂の灰を兼用でお墓に使うのは、かえってお手入れが大変になった経験上あまりオススメしません。
適度な使いやすい粒の大きさを選ぶのがおすすめです。
香呂の砂の交換時期の目安
お墓の香呂の砂の交換時期は1~2年に1回ほどで十分かと思いますが、目安に関わらず、気になったタイミングでの交換をおすすめしております。
お墓の香炉砂は、どこで手に入る?
お墓用の香炉砂は、主に以下の場所で購入できます。
- 石材店や仏具店
お墓に最適な品質の高い香炉砂を扱っています。お墓の専門家がアドバイスしてくれるため安心です。
- ホームセンターや園芸店
一部の店舗でも、観賞用や園芸用の砂として販売されていることがあります。ただし、お墓での使用に適しているかを確認する必要があります。
- オンラインストア
インターネット通販でも購入できますが、実物を見て粒の大きさや色を確認できないため、注意が必要です。
- 100円ショップ
100円ショップで売っている場合もあります。ただし、屋外で使用できるかどうかは注意が必要です。
大湯石材店オリジナルの「香炉砂」をご用意しております
「どこで買えるの?」というお客様の声にお応えして、大湯石材店ではお墓に最適な香炉砂を販売しております。
当社の香炉砂は、毎年6000基以上、当社で建てさせていただいたお墓をお掃除し続けた経験から選び抜いた、高品質なものです。お線香が倒れにくい粒の大きさと、安全性、そして優れた水はけを考慮して厳選しております。
現在、店頭にて1kgあたり550円(税込)で販売しております。
(※令和7年8月20日現在の価格です。今後価格は変動する場合がありますので、都度お問い合わせください。)
1回の使用量よりもかなり多いため、何年分かに分けてお使いいただけます。お買い求めのお客様は、お気軽に店頭までお越しください。
大湯石材店 弘前本店
〒036-8124 青森県弘前市石川春仕内103-1
【定休日】なし 【営業時間】9:00-18:00
タイプ別香呂砂の交換・お手入れ方法
屋根香呂付・取り外し可能で、砂を使用するタイプの場合
こちらのタイプは、写真の線香・ローソクが設置されている四角い石とステンレスのお皿が取り外し可能です。
お皿から古い砂をザーッと不要な袋にあけて、新しい砂を敷き詰めます。
香呂から取り外しできない、砂を使用するタイプの場合
香呂の交換には、「レンゲ(ラーメンを食べるときに使うような大きめのスプーン)」が活躍します。
屋外の掃除で使用しても良い、ご自宅にある古いものか、100円ショップなどで安いものを購入するのがおすすめです。
①大きな線香の燃えカスは手持ちのゴミ袋へ拾って捨てます。
②レンゲで汚れた砂をすくい取り、捨てます。下半分ほどは残しても問題ありません。上半分を入れ替えるイメージです。
※半分ずつ砂を消費しますので、購入した砂もだいぶ長くもつはずです。すべて入れ替えてももちろんOKです。
③砂の周りの周りのよごれた部分も、濡れた布で拭いてきれいにします。
④香呂に新しい砂を入れます。
このとき、使わないペットボトルに砂を保管して持っていくと補充がしやすく、しかも好きな分だけ入れて残りはこぼさず保管できておすすめです。
⑤手元を掃ける小さなホウキなど(なくてもOK)で、周りにちらばった砂をきれいにします。最後に砂を均して完了です。
手持ちに何か紙などまっすぐな面をお持ちのものがあれば、砂の上を優しくなでるときれいになって気持ちが良いですよ。
砂を使わないタイプの線香立ての場合
昔からのお墓で、特によく見るタイプがこちらです。
この線香立て、
「長年使っているうちに線香の残りが奥に詰まって掃除ができない」
「掃除の仕方がわからない」「交換してほしい」
という方もいらっしゃったりします。
実はこれ、くるくる回すと…
カポッと取れる場合があります。
取れましたら、中は空洞になっておりますのでそのまま詰まった線香を取り除くことができます。
しかし、パーツの仕様や経年変化で取り外せない場合もあります。
そんなときは…
だいたいこのように下部に穴が開いています。
ここに向かって、細長い棒(割りばしなど)で線香の燃えカスを押し出せば、燃えカスを取ることができます。
ぜひ試してみてください。
古い香呂の砂はどうやって捨てるの?
お墓のお手入れをして出た古い香炉砂は、お住まいの自治体のルールに従って処分するのが一般的です。
捨て方のポイント
- 分別を確認する: 多くの自治体では、「燃えないごみ」や「陶器・ガラス・金属ごみ」などに分類されることが多いです。お住まいの地域のウェブサイトや配布されているごみ分別ガイドで必ず確認しましょう。
- 少量ずつ捨てる: 一度に大量に出すと、処分業者に負担がかかってしまう可能性があります。数回に分けて少量ずつ出すようにしましょう。
- 他のごみと混ぜない: 他の燃えるごみなどと混ぜず、袋を分けて出すのがマナーです。
どうしても捨て方がわからない時は
もし捨て方が分からない場合は、お墓の管理事務所や、私たちのような石材店にご相談ください。
お墓のクリーニングやお掃除代行、お墓参り代行をご依頼いただければ、香炉砂の交換・処分も一貫して対応可能です。お客様が処分に困ることがないよう、最適な方法をご提案します。
自分でお掃除するのが難しい場合
香炉砂の交換は、古い砂の処分や香炉の掃除など、意外と手間がかかる作業です。
もし「自分一人では難しいな…」と感じたら、無理をせず、お墓を建てた石材店やお近くの石材店へご相談ください。
大湯石材店では、青森県一円および秋田県北部のお墓のクリーニングやメンテナンス、お掃除代行やお墓参り代行のご依頼を承っております。
無料でご相談・お見積りいただけますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
いかがでしたか?
お墓の香呂の砂を選ぶポイント、購入場所、交換方法についてご紹介いたしました。
皆様の参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。