こんにちは。
昨日の天候から一転。また荒れ模様になるようですね。
3月に入っても春はまだまだ遠いようです。
さて。
今日はインドにある世界遺産になっているお墓の話です。
1983年に文化遺産登録の「タージ・マハル」
タージ・マハルは、インドの北部で栄えたムガル帝国第5代皇帝が、産褥期に病で亡くなった愛妃の為に建てた巨大な大理石のお墓。
1632年から1653年という長い期間をかけて建設されたといわれています。
なぜこんな大きなお墓を建設するに至ったか?
それは当時のインドイスラム教徒の思想と政治的な問題と遺言が関係しています。
①母性信仰として、産褥病で亡くなる女性を、男性が聖戦で亡くなることと同等という考えがあり、聖者として扱ったこと。
②ムガル帝国がイスラム教を中心に国家形成を計画していたこと。
③愛妃の遺言に「後世に残る墓を建ててほしい」とあったこと。
皇帝ともなれば権力や財力もあるので総力をあげて建設させたのでしょう。
設計の段階から、高名な建築家や工芸家や職人を集め、常に現場には2万人ほど働いていたといいます。自国民だけでなく、ペルシア、アラブ、トルコ、更にはヨーロッパ人もいたとか。
人だけではなく、タージ・マハルの内外の装飾に使用されている宝石なども、ペルシア、中国、アラブ、エジプト、トルコ、チベット等々から輸入されていて、様々な文化や風習の人々が行きかう地域はそれはすごいカオスだったのでは・・・・・・。
運搬にはかなりの数の象も国中から集められたといわれています。
はっきりした総工費は不明のようですが、およそ500万~4000万ルピーと学者によって見解が分かれているようです。
(4000万ルピーは日本円で約6500万(現在)らしいので、当時のレートだと0がいくつ並ぶのだろうという金額)
世界遺産になった墓地はその他にもあります。
機会があったら、また世界遺産のお墓を紹介したいと思います(´▽`*)ノ