接ぎ木をする老僧【お知らせあります】

おはようございます。青森県弘前市 大湯石材店のブログです♪

 

今日はいよいよ雪かきをせねば。と思い、朝から雪かきのスコップを持って濡れ雪と格闘してきました。

濡れ雪が重くて大変でしたが、近所の方と「おはようございます!」と笑顔であいさつできたので爽やかな気分で雪を片づけることができました(*´﹀`*)

 

さて。今日はすこーし小話とお知らせをひとつしたいと思います。

下に嬉しいお知らせがありますので、ぜひ最後までお付き合いください。


【小話】接ぎ木をする老僧

谷中の里に古びた寺があった。寛永(一六二四~一六四四年)の頃、将軍とお供の者が鷹狩の帰りにこの寺に立ち寄られた。ちょうどそのとき、八十歳になろうかという老僧が庭で接ぎ木をしていた。将軍が「何をしているのか?」と聞いた。老僧は「接ぎ木をしています。」と答えた。

すると将軍は笑って言った。

「あなたは年老いているので、今、接ぎ木をしても、この木が大きくなるまで、命が続いているかどうかは分からないだろう。だから、そのように心をこめてやる必要はあるまい。」

 

これに対して老僧はこう答えた。

「よく考えてみてください。今、接ぎ木をしておけば、後世の代になってどれもが大きく育っているでしょう。そうすれば、林も茂り、寺もなんとかやっていけるでしょう。私は寺のためを考えてやっているのです。決して私一代のことだけを考えてやっているのではありません」と言った。

これを聞いた将軍は「老僧が申す事はまことであり、もっともなことだ」と感心された。

 

引用『ものの見方が変わる座右の寓話』戸田智弘・著 出版社:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)p278


はい。

「次の世代につながる生き方をする」というテーマの小話でした。

 

自分は消えても『他人』はある。その『他人』につなげていくことが自分の人生だという考え方は、美しい。一代完結の自分の人生に不安を感じるのは、この『他に及ぼす』を欠落させてしまった結果ではないのか、などと思うわけである」(橋本治『考える人』二〇〇五年冬号)”

 

ドイツのルターの言葉とされる伝説の格言にも、似た言葉があります。

たとえ明日世界が滅びることを知っていても、私は今日、なおリンゴの若木を植えるだろう」”

…何が起ころうとも、自ら希望の芽を摘むことはせず、するべきことを放棄せずに淡々とこなしていく信念を表しているそうです。

 

 

人は、遅かれ早かれいつかは必ず亡くなることを私達は知っています。生きていく中で様々なことがあり、大きな不安に包まれることもあるでしょう。希望など持っていられるかと、投げやりになることもあると思います。

それでもなお、人生に希望を持つことは必要です。希望は誰かから与えられるものではなく、人が作り出すものです。希望の芽は、「他人」に伝えることで植えられ、育っていくのかも。…なんて思います。


いかがでしたか?

大切な想いや形を繋げていくという考えはお墓に通ずるところが多い考え方だなあ、と思いご紹介させていただきました。

次につながる何かを信じ、今自分にできることを考えて日々を過ごしたいものですね(*´꒳`*)

 

…はい。

今、自分にできること。

早速、考えてみました。

 

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