こんにちは。本日は『数珠』についてお話したいと思います。
お仏壇に向かって礼拝する時や、お葬式、法事、お彼岸の墓参りの時に手にするのが、『数珠(じゅず)』です。”珠数”とも書き、念珠(ねんじゅ)とも呼びます。
もともとは、念仏を唱える際に、何回唱えたかを数えるため一声ごとに一玉ずつ操って用いられていました。
珠には、親玉といわれ、房のついているT字型の穴のあいているものがあり、これが数珠の中心となります。丸く輪になっているのは、仏の心を私達の心の中に通し、心が丸く素直になることを意味しています。
宗派によってもその形が違います。
♦天台宗・・・平珠が多い。主珠108個、親玉1個、四天4個で構成され、2本の房にはそれぞれ、平珠20個、丸珠10個がつけられている。
♦真言宗・・・数珠のもつ意味を重要視している真言宗では、108という数を金剛界の百八尊、親玉は大日如来の智慧を表し、四天は宇宙を表現した曼陀羅の四方四仏という解釈をしている。
♦浄土宗・時宗・・・僧侶が儀式の時に使う荘厳数珠、数取りのできる日課数珠、大勢で称える百万遍数珠などがある。日課数珠には二連の輪違いの数珠が多く用いられている。
♦浄土真宗・・・念仏を唱えることを行とは考えないので、真宗には数取りができない「蓮如結び」という紐の結び方がある。
♦曹洞宗・・・禅宗では「出入りの息をもって念珠となす」という姿勢があり、座禅を重んじているため数珠の作法に規定がない。また、数珠に環がついているものが多い。
♦日蓮宗・・・他の宗派にない祈祷用の数珠が多い。特に房の組み方と寸法が他宗派とは異なる。
数珠の珠の数は、108個が基本となっています。というのは、私達の心が108にも動き、変わり、乱れるということからで、これを108煩悩と言っています。
しかし、実際私達が使っている数珠の珠の数は、108以外にも、持ちやすいように半分の54、またその半分の27、108個にちなんだ18など色々な形式があります。
当店でも各種ご用意しております。是非お越しくださいませ。