こんにちは。
爽やかなお天気の中、運動会の学校もあるようです。
怪我のないように日曜日を過ごしてください(^o^)丿
さて。
本日は「アウグストゥス廟」について。
紀元前31年頃、初代ローマ皇帝アウグストゥスは、ローマ市内の整備のひとつとして、この霊廟の建設に取り掛かったといわれています。
内部には大理石が使用され、同心円状の建物には円錐形の屋根がかかり、その屋根に植樹もされていたとか。
円錐型屋根の真下が埋葬室で、遺灰は黄金の骨壺に納められ、皇帝アウグストゥスから12代皇帝まで埋葬されていたといいます。
410年頃、ゴート族のローマ略奪により霊廟は破壊され、遺骨も散逸されてしまったとの記録があるようです。
中世に入り城として改装されたようですが、その後廃城。
1930年代、「自分はアウグストゥスの生まれ変わり」と発言していたムッソリーニが再整備を実施。
その時に周囲の住宅の取り壊しを命じます。
そのため、緑に囲まれたその外観は、まるでジブリ映画ラ〇ュタのような趣です。
アウグストゥス廟は、長い長い歴史の中で略奪や破壊に何度も遭い、現在は優美さも荘厳さもない廃墟になっています。一般公開もされていません。
ずっと言い続けていますが、戦争によって歴史的に重要なものがなくなっていくのは悲しいことです。
故人が思いを込めて遺したものは大事にしたいですね。