こんにちは。
昨日・今日といい天気です。お花見日和ですね(^^)
長いGW、楽しく過ごしたいものです。
さて。
今回は昨年12月から今年1月にかけて発掘精査され、2月に発表された面白い遺物(個人的感想)について。
(※遺構や遺物は発見されてから調査や手続き後に発表されるので、世間に知られるのが遅くなります)
静岡県浜松市の梶子遺跡。
ここの遺跡は弥生~平安時代の様々な遺構や遺物が発見されている遺跡なのですが、2月に発表されたのは奈良時代の物で、木簡と土器でした。
木簡は長さ34cm、幅6.3cm、厚さ1.4cmで、「筆墨紙櫃」(ひつぼくしひつ)と書かれていて、内側にはめ込みのような溝があったそうです。
これが発掘された同市中区西伊場町の付近には、昔「敷智群家」(ふちぐうけ)と呼ばれる、現在の役所があった場所なので、この木簡は書類を入れて保管しておく箱のふただったと推測されます。
土器は墨書土器で、発見されたのは皿形状の裏側の一部。「主政川前」と書かれてあり、「主政」は地位、「川前」は人名なことから、役所勤めの川前さんが自分の持ち物に名前を付けた可能性が高いのではと思われます。
これを見て思ったのは、物がかわっただけだなと。
紙からデジタルに、木簡からUSBやSDになったけれど、「保管」という作業は同じ。
手書からシールになったけど、複数で働く職場で私物やカップ等の食器に「名前を付ける」という行為は同じ。
こんなに長い歴史の変化の中で、やることは同じだということに面白さを感じます。
おおきな変化があったのは通信・交通・医療位で、遠い昔から人はかわらないのかもしれませんね。
GW。歴史や人の面白さを知るために、近くの遺跡へ足を運んでみてはいかがでしょう。
資料館等はだいたい屋内なので、雨が降っても安心ですよ(笑)