「一年の計は元旦にあり」といわれるように、日本で大切にされているお正月。
お正月には年神様とよばれる新年の神さまが各家庭に降りてくると考えられ、その幸運を授けてもらうために様々な習慣が定着しました。
さて、突然ですが問題です。
お正月に飾られる「鏡餅(かがみもち)」。
二段の丸いおもちの上に乗っかっている果物の名前はなんでしょう?

①みかん
②きんかん
③だいだい
正解は・・・
③だいだい
でした~(*´ω`*)
🍊 鏡餅の上に乗っている「橙(だいだい)」の名前と意味
お正月に飾られる「鏡餅(かがみもち)」。二段の丸いお餅の上に乗っかっているオレンジ色の果物の名前は「橙(だいだい)」です。
あなたは正解できましたか?
橙(だいだい)が飾られる理由
橙は、その年になった実を落とさずに、何年も新しい実をつけ続けるという特徴を持っています。
この性質を「代々(だいだい)」家族が繁栄し、家系が途切れずに続くことへの願いに見立てた非常に縁起の良い果物として飾られています。
📅 鏡餅はいつからいつまで飾る?
飾る期間と「一夜飾り」の注意点
鏡餅を飾る期間は、一般的に12月28日から年明けの1月11日(鏡開き)までです。
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12月28日: 「八」が末広がりで縁起が良いとされ、飾るのに最適です。
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12月29日: 「二重苦」を連想させるため、避けた方が良いとされます。
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12月31日: 葬儀と同じ「一夜飾り」になってしまい、年神様を迎える準備が遅いとして縁起が悪いとされます。
鏡開き(片付ける日)
年神様が宿った鏡餅を食べる「鏡開き」は、一般的に1月11日に行われます。
この日に餅を割っていただくことで、年神様の力を授かり、一年の無病息災を願います。
🎍 鏡餅とは?丸い形と二段重ねの由来

丸いお餅がふたつ重なり、上に橙がのった正月飾りのことです。正月にやってくる年神様が宿る神聖な供物だと考えられています。
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丸い形: 古代の鏡の形を模しており、神様が宿る神聖なものとされました。また、人の魂(心臓)を象徴化し、年神様の力を借りて魂の再生を図ったとも伝えられています。
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大小2つ重ねる理由: 月(陰)と日(陽)、または一年を重ねることを表し、福徳が重なって縁起がいいと考えられています。
🥢 お正月にお餅を食べるのはなぜ?

お正月にお餅を食べる慣習のルーツは、平安時代に宮中で行われた正月行事「歯固めの儀」に由来します。
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ハレの日の供物: もともとお餅は、特別な日(ハレの日)に神さまにささげる神聖な食べ物でした。
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長寿と無病息災: お餅は長く延びて切れにくいことから、長寿を願う意味が込められています。また、神様に供えた鏡餅を鏡開きの日にいただくことで、一年の無病息災を祈る気持ちが込められています。
⛩️ 年神様とは?お正月行事の役割

お正月には神さまがやってくると伝えられています。
お正月には、年神様(としがみさま)とよばれる新年の神さまが各家庭に降りてくると考えられています。
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役割: 年神様は、人々に年玉という年齢を授ける神さまであり、同時に一年の良運を授ける神様でもあります。
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お正月の意味: 正月行事の基本は、旧い一年に区切りをつけて新しい年を迎え、年齢と運気を更新する大切な節目とされています。
お正月の神様は、人々に年玉という年齢を授ける神さまでもあり、同時に一年の良運を授ける神様でもあると考えられてきました。
正月行事の基本は、生業の上でも、年齢の上でも、運気の上でも、すべてがリセットされるという点にあります。
旧い一年に区切りをつけて新しい年を迎え、年齢を一つ重ねて、運気を更新する、大切な節目とされています。
いかがでしたか?
お正月のことを知り、古き良き日本の慣習を存分に楽しんで年始を過ごせたらいいですね♪
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