石が持つ本来の姿、自然石の風合いを愉しむお墓を「自然墓石」といいます。年月を重ねるごとに少しずつ姿を変えていくお墓は故人が語りかけてくれるようにさえ思えます。「自然に抱かれて眠りたい」という方に。
宮城県伊具郡丸森町産
伊達冠石(だてかんむりいし)
愛媛県西条市石鎚山系
伊予青石(いよあおいし)
中国産
康美青(こうびあお)
中国産
康美青(こうびあお)
さまざまな表情を持った自然石の形状で産出する伊達冠石は本磨きでは光沢が強く現れ、水磨きでは奥行きのある硯のような風情を帯びます。また“のみ切り”などの加工によってさらにオリジナル性を高めることができるため、かねてより多くの芸術家に長く愛されてきました。採石場である大蔵山には、石を大地の恵みと捉えて建造された巨石を祀った文化施設が点在しています。
伊予青石は、ジュラ紀中期(約2〜1.5億年前)に土砂が湖や海底深くに堆積し、高温・高圧力のもとで変成作用を受けて形成され、緑泥片岩に分類されます。青々とした色と変化に富んだ美しい模様は全国的にも珍しく、その独特の質感を残した個性的な加工を施した墓石や記念碑のほか、東京都指定名勝に指定されている清澄庭園など、数々の名庭にも景石として使用されています。