こんにちは。
ここ数日の暖かい気候から一転、雨模様ですね。
気温が下がると桜やその他の花が長持ちしてくれるので、津軽の各観光地にはありがたいことです。
さて。
今回はユネスコ無形文化遺産来訪神、最後の紹介。
沖縄県宮古島市「宮古島のパーントゥ」です。
島のふたつの地区で行われますが、今回は北部島尻地区で開催される祭りについてです。
どの地方でも、来訪神は厄除けや無病息災の願いが込められています。
パーントゥも同じで、起源は数百年前まで遡ります。
昔島に黒と赤の仮面が流れ着き、島の村人が来訪神としてそれを信仰しはじめ、ある時、村の若者がその仮面を付けてンマリガー(神聖な泉)の底の泥を身体に塗って集落を回ったのが始まりではないかといわれています。
パーントゥは集落を回る際、人、家、物等へこの泉の泥を塗ります。本当に容赦がありません。
祭りの風景を見ましたが、お巡りさんとパトカーがセットで泥だらけにされていました(笑)
ユネスコ無形文化遺産の来訪神については、どこの地域でも後継者不足や祭りの趣旨の理解不足等で様々な問題が起きています。
来訪神に限りらず、全国的に地域の「祭り」自体が縮小される傾向にあります。
娯楽が多様化された現在は、祭りでなくても楽しいことはたくさんありますが、地域・日本の文化として、伝統は大事に守っていくべきことと思います。
なぜ来訪神がうまれたか、祭りがはじまったか。
時代が変わっても、根源を理解すると、人としての大事なものがみえてくるのではないでしょうか。