ユネスコ無形文化遺産8

こんにちは。

青空ですね。昨日の関東方面の積雪のニュースが嘘のようです。

このまま穏やかに春に進んでほしいと思います。

 

さて。

今日は「薩摩硫黄島のメンドン」について。

八朔の行事日である旧暦の8月1・2日の2日間、鹿児島県三島村硫黄島で行われている「硫黄島八朔太鼓踊り」。

矢幡を背負い、鉦を鳴らす歌い手、踊り手、太鼓の打ち手の若者が十数人で掛け声をかけながら踊るという伝統行事で、硫黄権現(熊野神社)に奉納された後、集落をまわります。

ここに出現するのが仮面の神「メンドン」です。

メンドンは真っ赤な顔、白い大きな目、耳は黒い渦巻き模様が特徴の面をつけ、歌い手や太鼓打ちの邪魔をしたり、手に持っているスッベン木の枝で人を叩きます。

女性、子供、観光客も容赦なく叩くようです。

叩かれた人は厄が取り払われるとして、縁起が良いのだそうです。

これを夜遅くまで続け、翌日、この厄をメンドンは海に流し、社に帰っていくのだそうです。

起源は不明ですが、一説によると、豊臣の時代、藩主を守ろうと太刀を振り回し敵を追い払い奮闘した者を称え、凱旋祝いとして踊りを奉納するようになったのではともいわれているようです。

 

敵を追い返すことと、厄を祓うことは確かに行為的には似ていますね。

自分にとって悪いものを寄せ付けたくないことは、時代が変わっても同じ。

気分の問題なのだとしても、厄払いはするべきではと個人的には思います。

 

今回はここまで。

次回は鹿児島県十島村についてお話したいと思います。

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