こんにちは。
爽やかな秋晴れ。室内より外の方が暖かいような気がします。
さて。
今回は日本の世界遺産2017年7月に世界遺産登録された「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の中から、新原・奴山古墳群について。
福岡県福津市の公式ホームページによると、、、
新原・奴山古墳群は、海を越えた交流に従事し沖ノ島祭祀を担った古代豪族である宗像氏が、5世紀から6世紀にかけて築いた古墳群です。かつての入海に面した台地上に前方後円墳、円墳、方墳等が良好な状態で残されています。
とあります。
今日は、その中の一部(※)1号墳と7号墳について少しお話しします。
(※遺跡調査の現場では、発見された遺跡に番号がふられます)
1号墳
5世紀頃につくられた前方後円墳。石室からは鉄製の武具・鍛冶具等が出土ました。
石室には玄武岩が使用されていて、これは玄界灘の相島から運ばれていたのではないかと推測されています。
鉄が希少だった時代に製鉄技術があったことや、交易等、いかに宗像氏が繁栄し勢力を持っていたかがうかがえますね。
7号墳
5世紀前半につくられたこの地域で唯一の方墳で、墳丘には玉砂利が敷かれていたいました。
琥珀や沖ノ島祭祀遺跡でみられる鉄斧なども出土しています。
ひとつだけ違う形状や神宿る島と共通の鉄製品などから、様々な推測ができる、興味深い古墳です。
次回、もう少し古墳の話をしたいと思います。