こんにちは。
寒い日が続いていて、本日も雪が降っています。
濡雪だと重くて除雪も大変です。
関節の弱い方は、無理をしないで作業をしましょう。
さて。
今日は、昨年11月29日ユネスコ無形文化遺産に登録された『来訪神 仮面・仮装の神々』について。
『来訪神 仮面・仮装の神々』は全国で10件。
北から順番に紹介していきたいと思います。
①秋田県 男鹿市 ナマハゲ
東北人にはなじみのあるナマハゲ。
家々を巡って、人を戒めたり福を運んできたりする来訪神です。
昭和20年頃までは小正月(1/15)に行われていましたが、現在では大晦日に行っています。
ナマハゲについての記録は、古いもので江戸時代。
紀行家の菅江真澄が、文政5年に記した「牡鹿乃寒かぜ」に”ナモミハギ”が登場していて、その文章や挿絵からこれがナマハゲではないかといわれています。
ナマハゲの起源は諸説あり不明ですが、一番有名なのが「漢の武帝」説(昔話「九百九十九段の石段」)だとか。
漢の武帝が不老不死の薬草を求めて来日した(男鹿の地を訪れた)際、五人の鬼を従わせていました。
この鬼たちは武帝のためによく働いていたようですが、彼らの強い希望により、武帝は小正月の一日だけ鬼たちに休みを与えます。
ところが、鬼たちはその一日の休みで里に下り、破壊や略奪行為をはたらきました。
村人たちは武帝に抗議と交換条件を持ちかけます。
「海辺から山頂の五社堂まで、千の石段を鬼たちに築かせてほしい。一番どりが鳴くまでに出来たら毎年ひとりずつ娘を差し出しましょう。出来なかったら二度とこの地に足を踏み入れることのないように」
しかし、村人の読みが甘く、鬼たちは物凄い速さで石段を積み上げます。
九百九十九段まで積まれたとき、焦った村人は、ものまね上手(天邪鬼)に一番どりのまねをさせます。
驚いた鬼は、怒りながらも山へ引き返し、二度と里へは下りなかったそうです。
その鬼が五社堂に祀られて、ナマハゲに変化したということらしいです。
真相はわからないにしろ、五社堂も石段も残っているので、昔話というのは面白いですね。
次回は岩手県のお話をしたいと思います。