こんにちは。
雨模様ですねぇ。
気温もぐっと下がっていますので、体調管理には気を付けたいものです。
さて。
今日はバヌアツの世界遺産「ロイ・マタ首長の領地」について。
ロイ・マタ首長の領地はエファテ島・レレパ島・エレトカ島に点在していて、2008年に登録されました。
ロイ・マタとは、エファテ島周辺を支配していた最高位首長の称号で、個人名ではないそうですが、遺産登録された「ロイ・マタ首長の領地」ロイ・マタに関しては、一人を指しているそうです。
紛争や抗争が長く激しかった島周辺を、1600年頃に終息・平定させた人物が遺産でのロイ・マタだそうです。
ロイ・マタの邸宅、没した場所、墓の伝承はありましたが、現地でそれらは聖地とされ不可侵の場所だった為、彼は長らく伝説上の人物なのか実在していたのかが謎とされていました。
現地の許可がおりて調査が始まったのは、20世紀も半ばになった頃。
邸宅、亡くなった洞窟、墓は発見され、実在の人物であると証明されたそうです。
墓はエレトカ島にあり、近親者ではないかと思しき遺骨も発見されていて、調査によると殉死者(※)ではないかといわれています(※死後も主に仕える為に自害したり生きたまま埋葬された人物のこと)殉死者がいたことは伝承にもあるそうで、お墓の発見は伝承が事実だということがわかりました。
この場所は上記の通り不可侵の場所だった為、希少な植物や虫も生息していて、遺跡の他でも貴重な場所になっています。
不可侵にまでして、国の英雄のお墓を守りたかった現地の人々。
故人に対する並々ならぬ思いが伝わりますね。
日本人は参る文化なので、故人と向き合い、お墓は大事にしたいものです。