おはようございます。
青森県弘前市 おおゆ石材店のブログです。
6月8日、
弘前大学でとあるお話を聞いてきました。
それがこちら。
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弘前大学研究・イノベーション推進機構
弘前大学創立70周年記念リレー学術講演会
「過去・現在・未来への創造」
第三回「お墓の魅力」
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弘前大学における研究成果をわかりやすく発信し、
学術研究を通した地域との交流と対話の場として開催されました。
墓石文化から見えてくる江戸時代の社会についての講演でした。
講師は、同大学人文社会科学部の関根達人教授でした。
関根教授は、歴史について研究されているそうです。
以下、お話の内容に触れます。
—
歴史を調べるための研究材料として
古文書(紙の記録物)や昔の道具など(モノの記録物)が
よく挙げられます。
が、それぞれデメリットもあります。
古文章は必ずしも事実と一致しているとは限らないこと。
モノの記録物はその点正確といえますが、
時代や年代を調べるのに苦労するということでした。
関根教授は、歴史を紐解く材料として
墓石などの石材彫刻品が多くの情報を持っているとおっしゃっていました。
石は固く、自然界の中でもかなり劣化には強いものです。
そして、重たいのでなかなか動かすこともありません。
人の名前や形、年代、その他の文章などが刻まれていることもあります。
その情報から、墓石に名の刻まれている人々の情報
(夫婦・兄弟などの家族構成、職業、時代背景と相まってどのようないきさつでこの場所にこの人がいたのか等)
を読み取ることができるといいます。
多くの人に名を知られるような著名人は
いたるところにその人の生きた証が記されています。
しかし、そうでない大多数の人たちは
孫、ひ孫、その先の世代へと繋がっていき、徐々に記憶は薄れて
やがて忘れ去られてしまうでしょう。
永遠のものなどありません。
墓石も雨風や自然災害などで劣化・破損することはあります。
未来永劫その場に残せるということではありません。
それでも、多くの人たちにとってお墓とは
「その人がそこに存在し、生きていた証になる」
とお話されていました。
そのお話を聞き、
大切なお仕事をさせていただいていることに
あらためて感謝しようと思いました。
近年では、ライフスタイルの変化に伴い
「お墓を建てる」という価値観も大きく変化しています。
「墓じまい」「樹木葬」「散骨」etc.
新しい方法も多く生まれていく中で
どのようにお墓と向き合っていくのか。
自分にとって、家族にとって何が一番いいのか。
ゆっくり考え、よく話し合っていけたらと思います。
そう考えると、終活には時間が必要なのかもしれません。
当社には終活カウンセラーの資格を持つスタッフがおります。
終活についてお悩みの方は、お気軽に当社にお問い合わせくださいませ。