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鬼滅の刃に見るお墓の歴史

2021年1月6日

おはようございます。大湯石材店の横山です。

 

さて、今大ヒット中の鬼滅の刃はご存じですか?

大正時代の日本を舞台に、鬼狩りと人食い鬼が戦う物語です。

 

作中では、鬼に喰われた人々を主人公の炭治郎達が埋葬するシーンがあります。

このとき作っているお墓について、少し考察してみようと思います。


炭治郎たちは死者を弔うとき、亡骸を土に埋める【土葬】を行っています。

しかし現在では、【火葬】してお墓にお骨を埋葬するのが一般的ですよね。

 

当時の弔いにはどのような時代背景や文化があったのか

簡単にお墓や埋葬の歴史をさかのぼると見えてきます。

 

お墓の始まりは土葬

死者を埋葬する文化をさかのぼって行きつくは縄文時代頃。

亡骸を土に埋めたと思われる穴が発見されています。

古墳時代なども経て土葬が中心の文化が受け継がれていきますが、

埋葬した土の上には何も置かれていなかったとされています。

 

土葬した土の上にしるしが置かれるようになったのは、平安時代

仏教が貴族中心に広まり、お寺や塔の建立が盛んになったため

お墓にも塔を建てる風習が生まれたとされています。

 

火葬が登場

鎌倉時代には火葬土葬の両方がありました。

お墓は貴族やお金持ちしか作れず、

一般庶民は火葬後、遺骨を棺に入れて土に埋められましたが

その上にはとくにしるしが置かれることはなかったそうです。

 

一般庶民のお墓が建てられるようになったのは「江戸時代」

江戸時代には武士のお墓に板塔婆や石塔婆を建てるようになり、

これが庶民にも広がって、卒塔婆や墓石などを設置するのが一般的になりました。

 

ここでいったん火葬は廃れ、土葬が主体になります。

理由ははっきりしていませんが、仏教の輪廻思想の影響や

火葬の煙やにおいが問題になったともいわれています。

 

お墓は遺体を死に装束で棺桶に納め、土中に埋葬し、

その上に土を盛り上げた土饅頭(どまんじゅう)にするようになりました。

炭治郎達が作っていたお墓はこの土饅頭にあたるのではないか?と

個人的に思っています。

 

明治時代以降は埋葬に場所を取る土葬に変わり、火葬文化が再び広がります。

大正時代には各自治体が火葬場を設け、地方でも火葬が一般的になります。

ただし、地方では土葬も残り、

昭和初期の段階でも火葬と土葬はほぼ半々の割合だったそうです。

 

ということで、大正時代を背景にした鬼滅の刃で、

炭次郎たちが都会ではないと思われる農村地帯で

土饅頭墓(土葬し、地面の上は土を平らにせず

山形に土を持った形のお墓)を作っていたのは

時代背景に乗っ取った納得のいく描写だと思いました。

 

そして鬼滅の刃の中には

「意志を繋ぐ」「亡くなった者達を想う」というテーマが

度々登場します。

 

昨今では忘れられがちなものですが、

お墓を建てるとき、人生の終わりを考えるときには大切なテーマです。

幅広い世代がそのことを考えるきっかけをくれた鬼滅の刃に感謝します。

 

では、今日はこのへんで失礼します。

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